こんにちはあき(@Akipharmacist)です。
新海誠監督の映画が世間を賑わせていますが、新海誠監督の名作は実はたくさんあります。
その中でも新海誠監督の「秒速5センチメートル」という映画は特にオススメです!
どれほどの速さで生きれば、君にまた会えるのか。
このフレーズが全てを物語っている時間と距離をテーマに描いた映画です。
見た後は、胸がギュッと締め付けられました…
恋愛をテーマに、世間のあらゆる始まりと終わりにスポットライトを当てた作品。
単純な恋愛映画では無く、映画を見終わった後に胸がギュッとなりどこか懐かしく、どこか儚い気持ちになる映画です。
純粋な恋心をテーマにした映画が好きな人、切ない映画を見たい人、後個人的には、田舎出身の人は共感できるシーンも多いので見てほしい映画です!
新海誠監督の「秒速5センチメートル」の感想とその後の物語の考察について紹介します。
目次
新海誠映画「秒速5センチメートル」とは?
「秒速5センチメートル」とは新海誠監督によって作られた独立した3本の作品からなる連作短編アニメーションです。「秒速5センチメートル」の概要について紹介します。
概要
監督:新海誠
遠野貴樹 声:水橋研二
篠原明 声:近藤好美、尾上綾華
澄田花苗 声:花村怜美
上映時間:1時間3分
あらすじ
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。
引用:https://www.cwfilms.jp/5cm/story/
予告動画
新海誠映画「秒速5センチメートル」の感想
新海誠監督の映画「秒速5センチメートル」を実際に見た感想について紹介していきます。ネタバレを避けたい人は注意してください。
実際に見た感想
自分の過去の体験から共感できる点がとても多かったです。好意がある異性に対して、なかなか積極的に行動に移せない。行動に移すことができても、どこかぎこちなく思い通りに事が運ばない。そんな経験をしたことはありませんか?
どこか、もどかしい恋愛を経験した事がある人は特に共感できる点が多い映画だと思います。また、個人的には田舎では良くあるスイッチを押すとドアを閉める事ができる電車が懐かしくてそのシーンがとても好きでした。
S N S上の感想
ここでは、実際に「秒速5センチメートル」を観た人たちの意見を紹介します。
新海誠監督の作品はたくさん種類がありますが、その中でも「秒速5センチメートル」が好きという意見が多かったです。
新海誠映画「秒速5センチメートル」の考察とその後は?
「秒速5センチメートル」のそれぞれの話について自分なりの考察をします、また、物語のその後はどうなったのかについても考察してみました。
秒速5センチメートルとは?
まずは、タイトルの「秒速5センチメートル」について考察します。「秒速5センチメートル」と聞いた時の僕の印象としては、速いとも遅いとも、なんとも言えない…でした。
作中では、桜の花びらが舞い落ちる速度が「秒速5センチメートル」と説明されていますが、何とも言えないスピードだと思いませんか?
速いと感じる人もいれば、意外と遅いと感じる人もいる。この絶妙な速度が今回の作品のポイントだと思います。
男女二人の中に流れるそれぞれの速度のズレが絶妙に描かれた作品だと思います。
第一話:篠原明里と遠野貴樹の恋について
第一話のタイトルは、「桜花抄」桜の花の抄という意味のタイトルです。「抄」には書物などの物語を一部抜き取って書くと言った意味があります。つまり、桜の花の物語の一部を抜き取ったような物語という意味のタイトルです。
桜の花と言えば、美しく満開に咲き誇り、あっという間に散ってしまう儚さというストーリーを思い浮かべる事ができます。
恋愛も桜の花のように派手な美しさや儚さがあります。第一話は、「桜花抄」というタイトルにぴったりな物語です。
貴樹と明里のもどかしく儚い恋心が描かれています。
最後の明里の「あの貴樹君、貴樹君はきっとこの先も大丈夫だと思う、絶対!」というセリフはとても印象的でした。実際に映画を見ている時、二人は上手くいくと思っていたので、どうしてこの表現なんだ!?と驚きました。
多くの困難を二人で乗り越えて、久しぶりに過ごせた時間の中で明確な結果を得られなかった明里の心情がとても込められている表現だと思います。
ただ、個人的には貴樹の好きだけれど、その先へ進むための言葉や勇気が見つからない心情はとても分かるので許してあげてください。
個人的には、それぞれが準備したその手紙の内容もとても気になります。
第二話:遠野貴樹と澄田花苗の恋について
第二話のタイトルは「コスモナウト」、「コスモナウト」は宇宙飛行士という意味だそうです。そのタイトルの通り、これからの無限大な人生の岐路に立つ二人と宇宙がシンクロしている物語です。花苗からすると、貴樹が宇宙へ行っているかのように、どこか遠くを思って物思いにふけっていると感じていたでしょう。それが、自分への好意は無いという風に感じたのかもしれません。おそらく、貴樹は、明里のことを思い続けていたのでしょう。
僕は、「今日サーフィンで波に乗れたら告白しよう!」という花苗の気持ちが可愛くてリアルだなぁと思いました。明日晴れたら…帰り道に会えたら…もし、連絡が来たら…気持ちを伝えよう!そんな経験をした事がある人もいるのでは?
第二話の中では、「時速5キロメートル」というキーワードがあります。タイトルとどこか関連しているようで、体感としてはとても遅い印象です。花苗の気持ちがいつまでも貴樹へ届かないもどかしさを比喩した表現なのかもしれませんね。
第三話:線路と電車のシーンについて
第三話のタイトルは、「秒速5センチメートル」第一話、第二話からは時間が経ち大人になった貴樹が描かれています。
第三話で一番印象的なシーンは、線路で明里とすれ違いその場では振り返る事ができず、線路を渡り切ってから振り返る、そこに電車が通りすぎお互い認識することは無かった場面です。
これは、二人の再会が電車というどうしようも無い障壁に阻まれた…と見る事ができます。ただ、線路上ですれ違った時に貴樹が振り返っていたら明里と再会する事ができたかもしれません。大人になった貴樹も昔から思っていた明里に対して行動を起こせず後悔が残る結果になったと思います。
初恋はどれだけ時間が経っても、特別で人を臆病にするのかもしれませんね。
その後の二人はどうなる?
明里は作中でも、結婚する事が示されています。気になるのは、貴樹のその後です。明里への想いを引きずったまま過ごすのか、別の誰かと幸せになるのか。
個人的には、花苗の純粋な想いが好きなので、その後花苗との再会シーンがあると嬉しいですね。
まとめ
「秒速5センチメートル」は、誰しもが経験のあるような日常を、とても美しく何気ない日常と共に描写している新海誠監督らしい映画だと思います。今回は、「秒速5センチメートル」の感想と考察、さらにその後の二人についても考察しました。本編が気になった人は、ぜひ実際に作品を観てみてください!