皆さん英語は得意ですか?
最近では英語の話になると必ずと言っていいほど
翻訳機がどんどん進化するから勉強する必要はないよ
英語を勉強するなら他のことを勉強したほうがましだよ。
という人がいます。
実際に私自身も何回も言われてきました。
確かに薬剤師という職業柄、常に薬や治療の情報をアップデートをしていかないといけないので学習時間が多く必要なのは納得できます。
一方で本当に英語力は必要無いのか?
英語を学ぶことは無駄なのか?について
病院薬剤師として働きながら現状TOEIC710点の私が解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただければ
英語学習を始めようか悩んでいるあなたの悩みは絶対に解決に繋がるはずです!
薬剤師の一般的な英語力について
まず、薬剤師の中でどの程度英語ができる人がいるのかについて考えていきたいと思います。
正直なところ英語が出来なくても薬剤師になることが出来ます。
薬剤師になる方法についてはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてください。
私立大学の入試であれば、英語が入学試験に含まれていない大学もあります。
大学入学後は基本的に教養科目として語学はありますが、ほとんどの大学がその授業を受けることで英語がペラペラになりますというようなレベルの授業ではないです。
実際に薬剤師として働いている人の中で英語に自信を持っている人はほんの一部だと思います。
翻訳機があれば英語を勉強する必要は本当にない?
先に私の考えからお伝えすると
英語は絶対にできたほうがいいです!
実際に病院で働いていると外国の患者様が入院してくることは本当によくあります。
英語の通じない患者様に対して翻訳機を用いて薬の説明を行ったことも実際にあります。
その時にいくつかの問題点違和感に気付きました!
今回はその中の3つを紹介します。
一つ目は
翻訳機を使って相手に伝えている言葉が正しい情報なのか判断が出来ないことです。
翻訳機は確かにある程度正しく翻訳してくれます。ただあなた自身に英語力が無いとこの表現はおかしいと気付くことが出来ずに相手に伝わってしまいます。
二つ目は
翻訳機は会話の中でのニュアンスや細かい表現までは反映してくれません。
翻訳機はあくまでも与えた文章を定型的に英語などの言語に置き換えるだけで感情まではくみ取ってはくれません。
みなさんも翻訳機通りの英語を外国の人に見せてうまく伝わらなかったり思ったようなリアクションじゃ無かったりした経験はありませんか?
医療の現場は感情も治療に大事なポイントです!
ここは翻訳機ではなかなかカバーできないと思います。
三つ目は
信頼を得ずらいです。
これは先程の感情の部分に関係するところがあるのですが、
皆さんに質問です。
翻訳機をポチポチしながらコミュニケーションをとってくる薬剤師と
流暢ではなくても目を見てしっかりと自分に話しかけてくる薬剤師
どちらを単純に信用したいですか?
私は断然後者です。
病院薬剤師として働く中で実際に英語が活きた経験3選
ここからは病院薬剤師として働いている中で実際に英語を学んでいてよかったなと思った経験について3つ紹介していきます。
一つ目は
何といっても外国人の患者様とのコミュニケーションが取りやすいことです。
病室で過去の症状であったり今の症状、薬は問題なく飲めているか、たわいもない世間話と様々なことを実際にコミュニケーションが取れた時は英語を勉強してよかったな!と痛感しますね。
二つ目は
海外の論文を読むときです。
薬剤師として働いていると新薬であったり新しいエビデンスは日本語では無く英語で発表されることがほとんどです。
英語を勉強していると英語の論文や文章を読むことへの抵抗も無いので薬剤師としての成長にもプラスに働いているなと感じています。
三つ目は
カルテが読みやすくなります。
お医者さんの中にはカルテの中に英語も使って記載されている方もいます。
その時にこれはどう意味だ?とその都度グーグルで検索しなくても
さらっと読み流すことができます。
まとめ
今回は薬剤師の英語は翻訳機で事足りるから勉強する必要は本当に無いのかについて解説しました。
翻訳機はもちろん大変便利なツールですが、それに頼りきりになると今回紹介したようなデメリットも経験することになってしまいます。
英語は絶対に学習して損することは無いと思います。ぜひ、挑戦してみてください!
自分には英語なんて難しいよ…と思っている方はこちらの記事も読んでください!
一緒に頑張りましょう!